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コラム・豆知識~美容外科 編

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腋臭症(わきが)

腋臭症というのはいわゆる「わきが」のことです。欧米では、ある程度生理的な現象とみなされています。しかし、日本では悪臭や衣服の汚れに対して、必要以上に嫌悪感を持つことが多く、神経質になって周囲を気にするあまりノイローゼ気味になることもあります。

ワキにはアポクリン腺とエクリン腺という2種類の汗腺があります。腋臭症(わきが)はアポクリン腺の分泌が過剰なことが原因となります。アポクリン腺から出た汗がワキの細菌によって化学的に変化して特有の臭いが発生します。アポクリン腺は哺乳類の芳香腺が退化したもので、ヒトではワキの他、乳房、外陰部等にあります。思春期に急激に発達して、その臭いは性的刺激になるといわれます。動物では縄張りの標識、フェロモン作用という効果もあるようです。

腋臭症の発現時期は16から18才で思春期の頃がもっとも多いようです。思春期から中年期に現れ、老年期になると臭いは消えていきます。女性では、臭いの強さが月経に関与するといわれます。また、妊娠中は臭いは減少します。アポクリン腺は耳の中にもあり、腋臭症の人は耳垢も湿っていることが多いようです。腋臭症の方は自律神経が不安定なことが多いといわれています。また、必要以上に気にしてしまうと、精神的な発汗によって症状が悪化してしまうこともあります。

腋臭症の治療で手術以外の方法としては、ワキを清潔に保つことです。アポクリン腺から分泌された汗そのものは無臭であるといわれています。これが細菌によって分解されると臭いを発するようになります。ですから、ワキを清潔に保ち、細菌の数を減らすことが大切です。その他、制汗剤を使用したりすることも有効です。それでも臭いが抑えられない時には手術という方法になります。手術はアポクリン腺の数を減らすことを目的にします。アポクリン腺は皮膚のすぐ下にありますから、これを電気で焼いたり、直接切除したりします。

 

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