columnコラム
コラム・豆知識～美容外科 編
シワとたるみ
人は年齢とともに皮膚、皮下脂肪、筋肉の弾力が失われて緩んできます。これがしわやたるみとなって皮膚に表れてきます。でも人はいつまでも若くいたい、若く見られたいと願うものです。最近、美容外科でもしわやたるみに対していろいろな方法が考えられてきています。
美容外科的にもっとも効果があるのは、やはり手術です。しわやたるみの場所によっていろいろな手術がありますが、これは弾力が失われて延びて余った皮膚や緩んだ脂肪を手術で取り除いてしまおうというものです。しかしこの方法は手術である以上必ず腫れがあり、傷跡やその赤みの問題があり、通常の生活に戻るのに時間がかかってしまいます。
次に効果があるのが注射によってしわを目立たなくする方法です。これにはコラーゲン、ヒアルロン酸などしわの下に注射するものと、ボトックスといって筋肉を弛緩させることによってしわを目立たなくする方法があります。コラーゲンやヒアルロン酸は、しわの下に注射することによってしわを目立てなくするものです。これはしわを目立たなくするもので、表情でできるしわは消えますが、刻まれているしわは浅くすることはできますが、消すことはできません。コラーゲンとヒアルロン酸の違いは、コラーゲンがクリーム状であるのに対し、ヒアルロン酸はゼリー状でコラーゲンよりも若干吸収されにくいようです。しかしどちらも数ヶ月で吸収されてしまうため定期的な注入が必要です。またコラーゲンでは皮内テストが必要ですが、ヒアルロン酸では必要ありません。ボトックスはボツリヌス菌の産生する神経毒から生成されるもので、これを注射することによって表情筋の動きを少なくしてしわを消失させるものです。これは部位によって効果的ですが、やはり効果の持続は数ヶ月です。
レーザーによる若返りの方法もあります。これには老化した皮膚を削って平らにしてコラーゲンなどの繊維組織を整えて若返りの効果を期待するものと、表皮には影響のないようにしながら真皮に熱を加えてコラーゲンを増加させるものがあります。最近は後者のタイプのレーザーが多いようです。これは確かに安全で皮膚への影響も少ないのですが、一回では効果がなく数回の照射が必要であり、その効果もしわ取りといえるような効果は得られないというのが現状のようです。
