すどうスキンクリニック

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コラム・豆知識~皮膚科 編

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爪の病気さまざま

爪の病気で一番多いのは白癬症(水虫)でしょう。爪が白くなって厚くなってきます。外用薬で治療しますが、根気よく治療しないとなかなか治りません。最近は内服薬もあり治りやすくなっています。

次に多いのは物理的な原因による爪の変形でしょう。陥入爪、弯曲爪、これは爪のワキの部分が丸くなって食い込んでしまうものです。痛みが出ることもあります。ひどい場合には手術をすることもあります。

また、爪が厚くなることもあります。水虫が原因のこともありますが、爪の先端が固くなって爪が伸びてくるのを妨げるためで、治療は厚い爪を削ったり手術をしたりします。

外傷によるものもあります。爪の下に出血があって血液が貯まっている場合は爪に穴をあけて血液を抜きます。そうすることによって痛みが軽くなります。また、爪の根本に外傷などがあると爪に洗濯板のような横溝が出来てきます。しかし爪の栄養障害や皮膚の疾患(湿疹など)によってもこのような横溝が出来ることがあります。

その他、爪が剥がれてくることもあります。その原因はさまざまで外傷、細菌や真菌による感染症、皮膚の疾患によることもあります。水や化学薬品を使う職業の人に起こることもあります。また、甲状腺の機能が亢進している人や指先の血液の流れが悪い人に起こることもあります。

爪に点状の凹みが出来ることがあります。これはいろいろな皮膚疾患の症状としてみられることもあり、軽い爪の栄養障害といえます。

消化器や循環器などの病気で爪が丸くなったり、スプーンのようにくぼんできたりといった変形が起こることもあります。

以上のように爪にはいろいろな原因でいろいろな変化が起こってきます。そして、その原因を突き止めるのはたいへん難しいことも多いのです。

 

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