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コラム・豆知識~皮膚科 編

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皮膚腫瘍

皮膚腫瘍というのは皮膚の「できもの」です。この「できもの」には良性のものと悪性のものがあります。

良性のものでは粉瘤(ふんりゅう)、母斑、皮膚の老化によるシミやいぼ、脂肪のかたまりなどがよく見られるものです。

粉瘤というのは皮膚表面にできた袋の中にお粥のようなものが詰まったもので触るとコリコリと皮膚表面が固く触れます。はじめは痛みはありませんが、化膿すると痛みがでてきます。母斑というのはホクロの仲間の総称です。脂肪のかたまりは正確に言うと皮膚腫瘍ではありません。皮膚の下の脂肪にできた「できもの」です。皮膚の表面の変化はありませんが、皮膚の下に柔らかな固まりとして触れます。これらの良性のものは、放置してもかまわないのですが、徐々に大きくなってくるものもあります。化膿したり、まれには悪性に変化したりすることもありますので治療が必要になります。

悪性のものというのはいわゆる「ガン」です。ひとくちに「ガン」といっても、その種類、深さ、悪性度、進行の程度などによって治療法が変わってきますが、基本的には手術です。

治療法には色々な方法があります。小さなほくろ、いぼ、シミなどは電気メスやレーザーで焼いてしまうこともできます。でも、ある程度大きなものは切除しかありません。つまり、切って取るという方法です。

多くの良性の皮膚腫瘍では局所麻酔(手術をする部分だけの麻酔)で行います。切除したあとは縫合します。抜糸は、顔の場合は約1週間、そのほかの場所では2週間以内に行います。抜糸したあとはしばらく赤みがあったり、傷が固かったりしますが、だんだんと取れてきます。3~6ヶ月するとほとんど目立たない状態になってきます。良性のものでもさらに大きなもの、悪性のものの多くは、そのまま縫合はできないことがあります。その場合には皮膚の移植が必要になってくることもあります。

 

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